米の高騰に思う“日常の贅沢”という価値|湯布院ZAKURO

湯布院の宿から見た、お米高騰のニュース
農林水産省によると、全国のスーパーで販売された5キロあたりのコメの平均価格が4316円に達し、過去最高を更新したとのことです。これは新米の価格高止まりが主な要因とされており、消費者の暮らしにもじわりと影響を与え始めています。
宿を営む者として、朝食のごはんを仕込むたび、感じることがあります。それは「お米は贅沢であり、愛おしいもの」だという実感です。
“人・自然・時間”に宿る、ほんとうの贅沢
ZAKUROで使うお米もまた、地元の契約農家さんが丹精込めて育てたものです。一粒一粒がしっかりと立ち、湯気とともに甘みを放つ炊きたてのご飯。都会の喧騒から離れていただく一膳は、ただの栄養ではなく、旅の記憶そのものです。
今回のニュースは、価格の数字以上に、「私たちは当たり前のものをどれだけ大切にできているか」を問いかけているように感じました。
物価が上がると、節約の意識が強くなりがちですが、「良いものを少しだけ丁寧に味わう」心持ちが、いまこそ必要なのかもしれません。
湯布院の朝食に込めた思い
ZAKUROの和朝食では、炊き立ての白ごはんと、ふっくら焼き上げる銀鱈と小鉢数種をご提供しています。
調味料も地元由来のものを選び、お味噌汁のお出汁は前日から丁寧に引きます。そこに並ぶのは、豪華な品数ではなく、身体にしみ入るようなやさしいおかずたち。そこには、「大切な人と心を整える朝」を支えたいという想いがあります。
お米が高くなっても、私たちはその価値を信じて、一膳の中に季節と人の手仕事を込め続けます。

旅とは、“ふつう”を愛おしく思う時間
お米の価格が話題になるたび、「当たり前のものが、当たり前でなくなる日」への静かな不安が胸をよぎります。
けれどそれは同時に、ふつうの食卓がどれほど豊かだったかに気づくチャンスでもあります。
旅とは、自分の日常を別の角度から見つめ直す時間。
そして、誰かの手によって丁寧に用意されたごはんをいただくことは、「生きていてよかった」と小さく感じる瞬間でもあるのです。
どうか皆さまの暮らしの中にも、そうした時間がありますように。
ZAKUROでは今日も変わらず、湯気立つ白ごはんを心を込めて炊き上げています。
Yufuin Luxury Villa – zakuro –
湯布院の静寂と、特別なひとときを
由布岳を望む三つのプライベートヴィラ──
Yufuin Luxury Villa – zakuro – は、
一日わずか三組だけが出会える、
静けさと贅沢が調和した大人の隠れ家です。
記念日やプロポーズ、夫婦水入らずの時間。
そして、忙しい日常を離れ、
心から寛ぎたい女性旅にも。
自家源泉かけ流しの温泉、四季を映す庭、
地元食材の朝食。
「二人だけの特別な湯布院」を約束します。
(時間 8:30–10:00・早朝出発はご相談可)
