中国人キャンセルに揺れる京都の宿から思う|ZAKURO

秋の観光地に吹いた静かな風と、ZAKUROからの想い
こんにちは、Yufuin Luxury Villa ZAKUROです。
紅葉に染まる京都や大阪の観光地から、「中国人観光客が8割キャンセルになった」との報道がありました。とくに京都の4つ星ホテルでは、対応に追われるフロントスタッフの声や、損失を抱える宿の現状が伝えられています。
しかし私たちがこのニュースに触れてまず感じたのは、「本当にそんなに困っている宿ばかりなのだろうか?」という疑問でした。報道に登場した蒲郡のホテルは、実は公式のX(旧Twitter)で「中国人団体客に依存せず、通常通り安定した運営をしている」と発信しています。
つまり、メディアが描く「一律に困っている宿泊業界の姿」には、少し誇張があるのではないか。そう思うのです。
外国人頼みの観光は、持続可能なのか
ニュースでは、2024年の訪日外国人による消費額が「8兆円を超え、その21%を中国人が占めている」と伝えられていました。経済的な側面では確かに大きな存在です。しかし、「経済が大きい=頼らなければならない」という構図は、果たして宿のあるべき姿なのでしょうか。
わたしたちZAKUROが湯布院という土地で日々接しているのは、家族や恋人との大切な記念日を静かに祝いたいという、ひと組ひと組のお客様です。
お客様の国籍や数ではなく、「ここに来て、心がほどけた」と思っていただけるかどうか。そこに価値を置いています。
コロナ禍という大きな試練を経て、私たち宿泊業界は学んだはずです。「どんなに世界が閉ざされても、旅をする人の心は消えない」ということを。そして、いざというときに頼れるのは、地元の方々や日本国内を旅する方々の存在だったことを。
湯布院という土地から見える、小さな確信
ここ湯布院にも、以前は多くのインバウンドのお客様が訪れていました。ですが、2020年の春以降、その姿は一変しました。空港は静まり、観光地からは外国語が消えました。それでも、ZAKUROには予約の連絡が届き続けました。
「夫婦で静かに過ごしたい」
「プロポーズに使いたい」
「定年祝いで親を連れて行きたい」
私たちはその声に丁寧に向き合い、”心をほどく時間” をどう整えるかに全力を注ぎました。
だから今、再び「外国人が来ない」と不安をあおるような報道に触れても、私たちはブレることはありません。むしろ、日本のお客様とのつながりを、これからも大切に育てていこうと改めて思うのです。
旅は、誰かを想う時間
ニュースの中には、数字と損失が並びます。でも旅とは、本来、損か得かで語るものではないはずです。大切な人の笑顔を思い浮かべて、計画を立てる。それが1泊の旅であっても、その時間には「物差しでは測れない心の温度」があります。
ZAKUROが目指すのは、そういう“静かな時間”です。
もしまた、観光業が大きな波に揺らぐことがあったとしても、私たちは「ここに来たい」と思ってくださる一人ひとりに心を尽くしていきます。
旅の本質は、遠くから来ることではなく、「誰かを想って動き出す」ことなのだと、湯布院で今日も感じています。
Yufuin Luxury Villa – zakuro –
湯布院の静寂と、特別なひとときを
由布岳を望む三つのプライベートヴィラ──
Yufuin Luxury Villa – zakuro – は、
一日わずか三組だけが出会える、
静けさと贅沢が調和した大人の隠れ家です。
記念日やプロポーズ、夫婦水入らずの時間。
そして、忙しい日常を離れ、
心から寛ぎたい女性旅にも。
自家源泉かけ流しの温泉、四季を映す庭、
地元食材の朝食。
「二人だけの特別な湯布院」を約束します。
(時間 8:30–10:00・早朝出発はご相談可)
